【心療内科医監修】恋愛と結婚は何が違う？男女の恋愛観と結婚に必要な考え方

「恋愛と結婚は違う」

よく聞く言葉ですが、具体的にどう違うのか？をイメージできる人は少ないのでは無いでしょうか？

20代後半、30代に入り、「今付き合っている相手と結婚が考えられない」という人もいるかもしれません。

今回は「恋愛と結婚の違い」というテーマで心療内科医と結婚相談所のカウンセラーが解説します。

婚活で何を大切にすれば良いのか分からない方や、婚活が上手く行かない方はぜひご覧ください。

恋愛と結婚の違い

恋愛と結婚の違いについてはよく色々な場所で語られますよね。

今回は心療内科医の視点で解説していきます。

愛の三角形モデル

まず最初に愛の三角形モデルについて紹介しましょう。

愛の三角形モデルでは「親密性・情熱（熱情）・コミットメント」この３つがバランス良く成り立つ状態を「完結した愛」と表されます。

・親密性＝お互いの信頼関係

・情熱＝エモーショナルな部分

・コミットメント＝約束を果たす

上記3つのバランスが良いほど、強くて継続的な愛になるのです。

内田先生

例えば情熱に偏ってしまうと「心酔状態」、情熱が少なくコミットメントと親密性が強ければ友愛

というように、バランスによって愛の形がかわります。

結婚の鍵はコミットメント

この愛の三角形モデルで見てみると、親密性と情熱だけで成り立っているのが恋愛です。

そのため、コミットメントがあるかないかが「恋愛と結婚の違い」と、理論上では言うことができるのです。

坂田代表

約束とか責任があるかないかということですね。

婚姻届を出すことや、名字が変わることなどがまさに人生のコミットメントという感じがします。

結婚＝家族になると考えてみるという方法もおすすめです。

相手との関係性に悩んだ時に、どの部分が足りていないのか？という視点で見ると気付きがあるかもしれません。

男性と女性の結婚観の違い

「恋愛と結婚の違い」は、実は男性と女性でも考え方が全く違います。

次に、ある調査を見てみましょう。

恋人に求めるもの・結婚相手に求めるもの

25歳～39歳の未婚男女500名を対象に、「恋人に求めるものと結婚相手に求めるもの」という内容の調査を行ったデータがあります。

参考：中沢 佐智子「男女の恋愛実態と恋愛観から観る結婚について」

 ・男性が恋人に求めるもの

1位：優しい
2位：顔が好み
3位：明るい

 ・男性が結婚相手に求めるもの

1位：優しい
2位：明るい
3位：顔が好み

順位が入れ替わっただけで、上位3つは内面的なものや容姿など好みの問題であることが分かります。

坂田代表

結婚相談所でも、男性はとてもピュアだなと感じます。

純粋に好意を持った人と結婚したいと考えている人がほとんどです。

男性は恋愛と結婚は同等のものだと考えており、好きな人と結婚したいと思っているのです。

それでは、女性はどうでしょうか？

 ・女性が恋人に求めるもの

1位：優しい
2位：金銭感覚が合う
3位：経済力がある

 ・女性が結婚相手に求めるもの

1位：経済力がある
2位：優しい
3位：金銭感覚が合う

一方女性は、恋人に求めるものは男性と同じく内面的なものや相性を大切にするものの、結婚となると一気に経済力という条件的な項目が1位に躍り出ます。

坂田代表

女性はとても現実的な方が多く、結婚後の生活を考えた上で婚活しています。

そのためどうしても条件重視になってしまうんですよね。

「恋愛と結婚の違い」という悩みは女性だけが抱えており、男性にとっては相手の基準は変わらないということが分かります。

女性は結婚に条件を大切にする

いざ結婚！となると、家事の分担・子育てのこと・仕事のことなど夫となる男性の関わりについて不安に感じたことはありませんか？

坂田代表

付き合っている時は気にならないけれど結婚相手となると重要な項目ですよね。

結婚相談所でも「共働き希望・家事育児は分担」と明記される方は女性が多いです。

実際に婚活の現場では、圧倒的に女性の方が相手の男性の「家事育児に対するスタンス」を確認したいと思う方が多いことが分かります。

内田先生

いくら気が合って、素敵だなと思う相手でも

条件面で折り合いが付かない相手とは結婚できないんですよね。

もうひとつ面白いのが、女性は「料理が得意なのは大事」と思う人が多いのですが、男性は実は相手の料理スキルをそこまで重要視していません。

女性の料理はあまり強いアピールにはなりませんが、男性の料理は大きなアピールポイントになるということです。

坂田代表

男性は「女性はある程度料理ができる」と思っている

という面もあるかもしれませんが、データで見ると意外ですよね。

時代はどんどん変わってきており、外食だけでなくデリバリーやレトルトなど時間をかけずに食事を済ませるという流れが一般化しています。

食材を買って一から料理をするスキルは、婚活の現場では時代の流れとともに重要な条件ではなくなってきているのです。

男性は気持ちを重視

一方、男性は条件的な部分に対して比較的柔軟な人が多いです。

内田先生

調査の結果からも、条件や損得よりも気持ちを優先する傾向がありますね。

全ての人に当てはまる訳ではありませんが、宗教・国籍・持病など、女性なら到底受け入れられない条件も、男性はすんなりと受け入れて問題にすらならない事も。

坂田代表

もちろん女性に対して厳しくスペックを求める男性も一定数いらっしゃいます。

しかし、圧倒的に気持ち重視な男性の方が多いですね。

これは女性にとっては朗報で、実際に成婚されたカップルの中にはスペックに差があるカップルもいらっしゃいます。

婚活では、スペックが低いから「私には無理」と決めつけずに、積極的に申し込むことで良縁を掴める可能性がグッと上がります。

条件からスタートする婚活で意識すべきこと

女性が重要視する条件の中には、経済力を筆頭に・タバコを吸わない・浮気をしないなどの項目もランキングに入っています。

これは条件を重要視する女性の心情が現れていると共に、「自分の条件」を気にする人も多いのが特徴です。

つまり婚活で出会った相手との差を過度に気にしてしまいます。

坂田代表

例えば、男性がお酒好きで自分は飲めない＝私には無理、価値観も合わないと身を引いてしまいます。

 恋に落ちる盲目さも必要

成婚退会される方はみなさん最終的に恋愛をして卒業されるのですが、なかなか上手くいかない方はそこでつまづいていることが多いです。

婚活なので最初は当然条件から入るのですが、そこから恋愛に持っていく過程が下手な人が多いと感じます。

上手く行く方はみなさん恋愛をされているので、その事実を知っておいて下さいね。

内田先生

婚活の成功には恋に落ちるには盲目さも必要で

あまりリアリストでありすぎないほうがいいと言えるかもしれませんね。

事実として、盲目になれるタイプの女性は成婚までが早いです。情熱が不足した冷静な状態で「相手からの愛情」を求めてしまうと全く上手くいきません。

坂田代表

そんな見定められるように来られたら、男性も怖いですよ。

恋愛と結婚を区別しすぎて、結婚モードに入ってしまっているんですよね。

去勢を張ったり、バリアを張ったりしているけれど、本当は恋したいという気持ちもゼロではないはず。

傷つきたくない、感情を出さずに閉じ込めて婚活をしようと考えてしまっては、恋愛も結婚も両方悪い方向に進むばかりです。

内田先生

自分でがんじがらめになって何をしているかわからない状態になっていませんか？

感情の平坦化というのですが、心の健康のためにも良くありません。

幸せな結婚を望む時に、恋愛を同時に諦める必要はありません。

自分の感情・気持ちを受け入れて、心が望む方向へ進んでいけると良いですね。

恋しているフリをしてみる

感情が出せずに閉じ込めてしまいがちな女性は、楽しいフリ、恋したフリをすることも有効です。

とりあえず形から入ってみて、フリをしていることで、自分の気持ちがついてくることがあるんです。冷めたテンションのままでは、ずっとドキドキしないし、なかなか盛り上がることもありませんから。

坂田代表

イノセントでも「盛り上げる努力は大事」とアドバイスすることがあります。

まず相手が楽しんでいるか見てから。というスタンスになっていませんか？

傷つきたくない女性は、まず男性が楽しんでいるか？を見てしまいがち。

自分だけが楽しくて、相手が楽しんでいないと感じると傷つくので「私は楽しんでいないけど」というスタンスで入ってしまいます。

内田先生

恋愛と結婚において「モチベーション」は重要なファクターであることが分かっています。

出会う努力をするかどうか、関係を楽しもうとするかが結果に大きく作用するのです。

自分から楽しむ姿勢でいることは恋愛においても、結婚においてもとても大切です。

成婚退会するために必要なこと

それでは、結婚相談所において成婚退会＝結婚するために必要なことは何なのでしょうか？

坂田代表

「この人と一緒なら何とかなる」と思えるかどうか？かなと思います。

結婚までの道のりも、結婚してからも何が起こるか分からないことだらけで進んでいきます。

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・仕事
・子供のこと
・病気をするかもしれない
・親の介護は？
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そんな今答えを知ることのできない不確定な未来を「この人なら大丈夫」「何とかなる」と思えるかどうか？が一番のポイント。

内田先生

長い結婚生活で条件的なマイナスポイントはたくさん出てくるでしょう。

自分で決めた結婚相手だから許せる・頑張れると思えるんですよね。

問題を全てクリアにしない、ある種の適当さも前に進むためには必要なことなのかもしれません。

何かあっても「一人より二人の方が楽しい」「この人とだったらいいや」と思えたら結婚も近い証拠です。

恋愛と結婚の違いに関するQ &A

まとめ

恋愛と結婚の違いは、科学的には「コミットメント」があるかどうかというお話でした。

女性と男性で結婚相手に求めるものが違うなど、とても興味深いお話も聞けましたね。

結婚相談所では、お見合いから始まった出会いでも、最終的には恋愛をして成婚される方がほとんどです。

男性は気持ちで結婚できる方が多いのですが、女性でなかなか気持ちがついてこないという方は、まずは楽しむフリ、恋するフリをしてみてはいかがでしょうか。

恋愛・結婚に悩んでいる方はぜひ、今日の記事を参考にしていただければ幸いです。