【心療内科医監修】繊細さん(HSP)の婚活は何が大変?相性が良い結婚相手の見つけ方
結婚相談所イノセント
心療内科医
今回のテーマは「繊細さん(HSP)」。
日常生活でも苦労されることが多い繊細さんは、婚活でも悩まれている方が多く、今回も心療内科医の内田さやか先生にお話を伺いました。
・HSPだから婚活がしんどい
・HSPに合う結婚相手って?
・今お付き合いしている人HSPかも?
上記のような方は、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
繊細さん(HSP)とは
HSPとはそもそもどういうものなのでしょうか?
HSPとは、1997年にエレイン・アーロン博士が提唱した言葉です。
感覚処理感受性が高い人をhighly sensitive person(ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼び、その頭文字を取って、HSPと呼ばれるようになりました。
HSPは「感覚を処理する感受性が高い人」ということです。
HSPは特別なことではなく、個性の一つと捉えてもらうと良いですね。
繊細さんという言葉もよく聞くと思いますが、HSPとほぼイコールと考えて問題ありません。
HSPは2パターンある
HSPと一言で言っても、いろんなタイプの人を含む広い概念だと思うのですが、分析して2パターンに分けることができます。
①五感が鋭いタイプ
視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚の5つです。
5感が鋭い人は、芸術方面で活躍している人に多く、音に繊細でよくわかるから良い音楽を作れたり。味覚が繊細だから料理に秀でていたりと突出した能力を発揮することができます。
その反面、日常生活に困難を抱えてしまうことも。
・日常生活で雑音が気になる
・人の声が気になって集中できない
・味が混ざるのが嫌
・香水が苦手
上記のように、他の人が気にならないような些細な音や匂いが気になってしまうこともあります。
能力と環境が合えば、特性がプラスに働き力を発揮する人もいるのが特徴です。
②感情面で敏感なタイプ
もう一つは、相手の気持ちに引きずられたり、感情移入しすぎるタイプです。
周りの人の気持ちをわかりすぎてしまうのが特徴で、思慮深く共感性が高い人が多いので、自分の意見がいえない、しんどいなどの不安を抱えがちです。
婚活は深く濃い人間関係を築くことになるので、五感が鋭いタイプより感情面で敏感なタイプの方の方が苦労するかもしれません。
実はHSPは生まれながらの特性、先天的なものということが知られています。
「五感が鋭いタイプ」は持って生まれたものといえますが、感情に敏感なタイプはどうでしょうか?
過去の経験や親の影響など、育った環境の影響を少なからず受けている可能性もありますよね。
婚活における繊細さんの特徴
HSPの方は相手の気持ちを察する能力に長けているので「婚活では苦労しないだろう」と思われますが実は違います。
・空気を読みすぎる
・自分の意見が言えない
・相手の顔色を伺ってしまう
上記のように当たり障りのない対応をしてしまうので、1体1で深い関係を築くコミュニケーションが苦手な方が多い印象です。
婚活でもお見合いや仮交際はかなりしんどいのではないでしょうか。
真剣交際にはなかなか進めず苦労する人が多いです。
HSPの人は、トラブルを起こしたりする訳ではないので、表面上は何の問題も抱えていないように思われます。
しかし、人と深い関係が築けないという特性上、婚活でも相手との仲を深められずに別れを繰り返してしまうのです。
HSPが婚活に苦労する理由
・深い話が苦手
婚活では相手に合わせることも大切ですが、自分を出していくことも同じくらい大切です。
・私はこういう人です
・だからこうしたい
・でもこれは嫌だ
上記のような話し合いや擦り合わせが婚活の終盤にはとても大切になってきます。
HSPの人は、相手の気持ちがわかるが故に自分の意見を押し殺して我慢してしまう人が多いです。
その結果相手が壁を感じたり、気持ちがわからないとか、一緒にいると疲れるなどの理由で終了されるんですよね。
これから一生を共にする相手の本心が分からないのでは、とても結婚に踏み切れませんよね。
・自分も疲れてしまう
相手に壁を作って自分を守っているように見えますが、HSPの人も同じくらい気を使って疲れてしまっているという側面もあります。
交際終了された側のHSPさん自身も、苦しんでいるパターンが多いです。
だんだんと会うことがしんどくなってくるんですよね。
HSPの人が得意なのは、すごく表面的なところなので、踏み込んだ話をしようと思っても考えすぎて話せなくなり、お互いにしんどくなって終了というパターンはとても多いです。
HSPを相手に理解してもらう方法
それでは、HSPではない相手にどうすれば理解してもらえるのでしょうか?
HSPの人の婚活が上手くいく方法をご紹介します。
HSPを相手に伝える?
まず、自分がHSPだということを言うか言わないかは、すごく悩みますよね。
初対面でいうことではありませんが、信頼関係ができてきてから伝えてみるのも一つの方法です。
早い段階だと相手のことも分からないので、理解がありそうな人かしっかりと相手を見ることが大切です。
HSPは毎日薬を飲んだり、病院に通ったりする必要のないものなので、出来るだけ明るくポップに伝えられると相手もスッと受け止めてくれるのではないでしょうか?
繊細さんは相手の気持ちや反応に敏感なので、相手がフラットに受け止めてくれるか、どんな反応をしてくるのかよくわかる方が多いです。
少し伝えてみて、このまま伝えるか、まだ早いと判断して今はやめておくか、自分のセンシティビティで上手く引き際を判断すると良いですね。
まずは小さいトライをしていきましょう。
実はそれって、HSPじゃないのかも!?
自分がHSPと思い込んでしまっている、いわゆる自称HSPさんも多いのが現状です。
病院で診断を受けるようなものではないので、自己判断が基本なためHSPだと思い込んでいる人が多いのです。
それでは解決できる問題も自分で解決できなくなってしまいますから。
生活にどれだけ支障があるか、どれだけ生活に困っているか、がポイントだと思います。
自分が不安になっている時、相手もあなたの態度に不安になっているという視点も大切ですよね。
過敏性が自分にだけ向いているのか、相手の気持ちにも敏感なのかは同じ敏感でも全く違いますよね。
本当のHSPは相手の心にも敏感なはずなので。
ただ、自分にフォーカスが向いていることは悪いことばかりではありません。
まずは自分の気持ちを理解しないと、相手にも向き合えません。
繊細さんに合う男性ってどんな人?
それでは、そんな繊細さんに合う男性とは、どういう人なのでしょうか?
・心理的安全性をくれる人
・褒めてくれる人
この2点がポイントです。
心理的安全性とは?
心理的安全性とは、ありのままのあなたを受け止めてくれる人です。
弱音、虚勢やどんな発言にも批判的にならずに「そうなんだね」と受け止めてくれて、ありのままでいていいんだって思わせてくれるような人が理想です。
ありのままを受け止めてくれる人は、一緒にて楽でもあり、ホッとする存在ですよね。
褒める人とは?
日本人はあまり得意ではない人が多いですが、褒める人もHSPと相性が良いでしょう。
悪い所を見つけて指摘してくる人よりも、良いところに目を向けてくれる人の方が良いですね。
HSPの方は他人の言葉に敏感で傷つきやすい人が多いので、指摘に弱いです。
受け止めてくれて、褒めてくれる人がいてくれたら、HSPの人はほっとしますよね。
繊細さんは自分に合う男性を逃しやすい
繊細さんに合う「心理的安全性をくれる人」「褒めてくれる人」ですが、婚活で探すには問題もあります。
そんな素敵な人は少ない上に、繊細さん以外からも人気が集中する傾向にあるのです。
そのため、HSPの人が素敵な男性と出会おうと思うと、どうしても条件に問題を抱えている人との出会いが多くなりがちです。
婚活ではそういう完璧ではない人ほど、相手に寛容であり、褒めることができる男性なんです。
そのため、条件があまり良くなくて目立たないかも知れませんが、少し条件から外れた人にも視野を広げると素敵な出会いが待っている可能性もあります。
出会ってからの注意点
一つ覚えておいていただきたいのが、条件から外れた素敵な男性のマイナスポイントにばかり目を向けないことが大切です。
自分の希望全部を満たす人はなかなか出会えません。それならば自分はどこを大切にするか?よく考えてみてくださいね。
自分はHSPかも?先に進めてないかも?と気付いているのなら、一旦立ち止まって、相手の選び方を変える。
自分が今までこだわってきた容姿・年収・学歴よりも、心理的安全性をくれる人や、褒めてくれる人を中心に会っていく
少しずつそういう路線変更をしていくことが、幸せな結婚への近道かもしれません。
HSPの改善方法
これまで対処法を中心にお伝えしてきましたが、HSPを改善する方法は存在するのでしょうか?
根本的な治療法はないかもしれませんが、相手の気持ちに敏感な人は、相手の気持ちが自分の中に入ってくる量を調整できればベストですよね。
それが難しくても、まずは区別することを癖付けていきましょう。
これは相手の気持ち、これは私の気持ちという風に、線引きできるとグッと楽になるはずです。
今の自分の心の中が純粋に自分の気持ちなのか、それとも相手の好意を感じて相手に重ね合わせているだけなのかを知ることは婚活でも役に立ちますよね。
HSPは感情移入しやすいので、最初は難しいかもしれませんが少しづつ整理してみて下さいね。
自分の幸せとは?
「私の人生、私はどうしたいのか」ということに焦点を当ててみて下さい。
女性会員さんに多いのが、周りを気にしすぎて自分が分からない方です。
自分がどんな人が良いのか分からないので、皆んなが良いと言う人に惹かれてしまうのです。
まずは自分の軸を見つけること。過去に見つけていたら、そこに戻ること。婚活中も常に意識しておいて下さいね。
HSPの婚活のQ &A
Q.HSPは入会時に伝える必要がありますか?
HSPは障害ではなく性格や特性の部類に入るので、結婚相談所への入会時に申告は必要ありません。ただし、サポートをする上で役に立つ場合もあるので、担当のカウンセラーに伝えておくと良いでしょう。
まとめ
繊細さん(HSP)は、相手の気持ちを考えすぎたり、初めての人と会うのがしんどかったり、婚活では非常に苦労される気質の方です。
婚活では、受け入れてくれる人、褒めてくれる人を探してみてください。もし良い相手が見つかれば、少しずつで良いので自分の気質について伝えていくのが良さそうです。
ちょっとしたマイナスポイントにも目がいきがちですが、試行錯誤しつつ、前向きに行動していくのが大切なのかなと思います。
HSPが理由で婚活に苦労していると感じているなら、ぜひ結婚相談所イノセントの無料相談へお越しください。
経験豊富なカウンセラーが、あなたの婚活をサポートします。
この記事が、あなたの婚活の助けになれば幸いです。
結婚相談所イノセント 心療内科医
内田 さやか
日本医科大学卒。東邦大学医療センター大森病院にて心身医学を学ぶ。
IT企業を中心とした複数企業の産業医を担当。
会員制のプライベートサロン「 SAHANA(サハナ)」運営。
困っている方のお話にじっくり耳を傾け、必要なサポートを本当に必要としているひとのもとに届けたいと考えています。心療内科医の立場から、科学的根拠も交えつつ、少しでも前向きに婚活ができるようなお手伝いができれば幸いです。
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