蛙化現象とは?相手に好かれると冷める人の原因と克服法
結婚相談所イノセント
心療内科医
蛙化現象という言葉をご存じでしょうか?
今急激に検索数が増えているこのワード。聞いたことのない方も多いかもしれませんが、今蛙化現象に悩む女性が増えています。
贅沢な悩みと捉えられがちですが、蛙化現象は悩んでいる本人にとって大変苦しく、繰り返すことで幸せが逃げてしまう難しい問題です。
今日はそんな蛙化現象の原因と対策について、心療内科医の内田さやか先生と結婚相談所のカウンセラーが婚活をテーマに語りたいと思います。
「好かれると冷める、気持ち悪い」という現象に悩み、治したいと思っている女性の助けになる記事です。ぜひ最後までご覧下さい。
蛙化現象(かえるかげんしょう)とは
蛙化現象とは一体どういう意味があり、誰がなるのでしょうか?
言葉の由来やなりやすい人についてご説明します。
蛙化現象(かえるかげんしょう)とは?
今まで自分が好意を抱いていた片思いの男性が、いざ自分のほうに好意を向けてくれて両思いになった途端に、気持ちが冷めて嫌悪感や気持ちが悪いという感情が出てくる現象を言います。
手を繋いでみたら嫌だと感じた。
スキンシップが気持ち悪い。
など、カップルが行う男女の触れ合いや、コミュニケーションに対して嫌な気持ちを抱いてしまう人が多いようです。
男性から好意を感じたり、女性として見られていると感じ取ったとたんに、一気に心のシャッターを閉じて気持ち悪いと感じてしまうんです。
一度蛙化現象に陥ってしまうともう一度相手を受け入れることは難しく、そのまま破局を迎えるカップルが多いです。
蛙化現象は誰がなりやすい?
結婚相談所や婚活で蛙化現象に悩む人は、ほぼ100%女性です。
気持ちが冷める事はありますが、蛙化現象には当てはまらないですね。
教授がとった学生へのアンケートによると、女性のおよそ7割が「蛙化現象を経験したことがある」と答えたそうです。
多くの人が経験する現象ですが病気ではないので診断がつくことはありません。しかし、周りには理解されにくく、繰り返すと幸せが逃げていく本人にとって辛い現象ですよね。
恋愛や婚活に悩む若い世代の女性によくある現象と考え、過度に悩まないことが大切です。
語源はグリム童話から
諸説あるようですが、グリム童話のカエルの王様という話が由来になっているという説が有力です。
その逆で、王子だと思っていたらカエルだったというところから、蛙化現象という言葉がきているようです。
蛙化現象になりやすい女性
蛙化現象に悩む女性はとても魅力的な女性と言えます。
だから相談しても理解されずに悩む女性が多い。また、蛙化現象になる人は繰り返すし、ならない人は絶対になりません。
具体的には、以下のような女性が蛙化現象になりやすいと考えられます。
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・相手から好意を持ってもらえる素敵な女性
・理想が高く相手に夢を見てしまう
・失望したり傷付くことを避けたい
・恋愛に対して臆病
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片思いという恋愛の過程の状態が心地良く、相手と向き合うことから逃げてしまう自分の自己防衛とも言えるかもしれません。
蛙化現象の男性への影響
蛙化現象というと、問題を抱える本人にフォーカスしがちです。
しかし、実は恋愛や婚活では蛙化現象になってしまう女性に振り回される男性も傷付き同じように悩んでいるという事実があるのです。
好意を示してきた女性を自分も好きになって、両思いになった途端に振られるショックは計り知れません。
誠実な男性ほど自分に悪かった原因を探すので、そこは最後の優しさとして問題は自分(女性側)にあると伝えてあげて欲しいですね。
「自分がつらい、自分が悲しい」という気持ちと同じかそれ以上に「相手も傷付いている」ということは知っておいて欲しいですね。
蛙化現象で、気持ちが冷めて嫌悪感を抱いてしまう状態はどうしようもありませんし、誰も悪くありません。好きになれない自分に自己嫌悪を抱く必要もないのです。
お別れする時に、相手が自分を責めないような伝え方をして前向きにお別れをして欲しいですね。
蛙化現象の原因①自信のなさ
ではここからは、蛙化現象の原因、「なんでなんだろう?」という部分について考えていきましょう。
蛙化現象になりやすい人は、
「対人関係の4つの型」の「囚われ型」と「恐れ型」に当てはまる人です。
安定型
・自分への信頼無、他者への信頼有
囚われ型
・自分への信頼有、他人への信頼無
回避型
・自分への信頼無、他者への信頼無
怖れ型
「囚われ型」タイプの人は、2人の関係が進んでいくと、不安や怖れ(おそれ)を強く抱いてしまう。
簡単にいうと、自分に自信がない人ですね。
「恐れ型」タイプの人は自分への信頼も、他者への信頼もないので、一歩踏み込むことができません。
蛙化現象の原因②ゴール設定
ゴールを「両想いになること」に設定してしまっている人も、蛙化現象になりやすいと言えます。
片思いの状態や恋愛の駆け引きを楽しみたい、両思いになるまでのドキドキした過程が好きな人も多いのではないでしょうか?
これは男性にも多く、モテる男性ほど駆け引きで女性を落とすことをゲームとして楽しんでいるような傾向があります。
両思いになることをゴールに設定してしまうと、両思いになった途端に相手に興味を失って気持ちが冷めてしまうという現象にも納得がいきます。
そもそもハンター気質で恋愛を楽しめるような人は、結婚相談所には入らないです。
出会えないとか、婚活が上手くいかないって悩まないと思います。
蛙化現象の原因③相手が悪い
両思いになるまでは丁寧に接してくれていたのに、両思いになった途端に態度が変わるような男性が原因で蛙化現象になっている場合もあります。
対策①自分のタイプを考える
それでは、蛙化現象になってしまう女性が治したいと思ったら、どうしたら良いのでしょうか?
・自分に自信がないのか
・他者への信頼がないのか
・お相手の態度が変わったのか
・両想いをゴールにしていないか
・恋愛を楽しむタイプなのか
実際に蛙化現象として一言で言っても、人によって背景は全く違います。
意外と理由は一つではなく、組み合わさっている人も多いと思うので、自分はどのタイプに当てはまるのかを考えてみてくださいね。
対策②相手への評価を書き出す
一番分かりやすく、自分の中で気持ちの整理ができる方法は書き出すことです。
①相手の好きな点を書き出す
②相手の嫌いな点を書き出す
書き出したら、次は別の見方で捉えてみることです。
例えば「騒がしい」は、「賑やか」「明るい」とも言えます。
相手の嫌いな部分を「別の視点」で見られないかな?と考えてみる。
評価を書き出したからといってすぐに治った!と感じるものではありませんが、相手は悪くないという気付きを持つことが大切です。
対策③自分を見つめ直す
結婚相談所で「蛙化現象なんです・・・」と相談をしてくる人は、他にも問題を抱えている方が多いです。
「あ、これは蛙化現象だから仕方ないや」って。
自分の中に原因があることを自分を見つめ直すことで気付けたら良いですよね。
蛙化現象を治したい!と考えている方は、ぜひ一度これらの方法を試してみて下さいね。治ったらお相手との復縁の可能性も出てくるかもしれません。
まとめ
蛙化現象を起こしやすい人は、自分に自信がないタイプや、他人を信頼できないタイプなど、本人の気質が影響しているようです。
もし蛙化現象になってしまったら、今日の記事を参考に、何が原因かな?とあらためて考えてみましょう。
蛙化現象を繰り返してしまう人は、将来的に後悔する可能性もありますし、知らずにお相手の男性を傷つけている可能性は高いです。
「蛙化現象だから仕方ない」と割り切らず、蛙化現象を治し、自分を知るチャンスと考えてみてはいかがでしょうか。
結婚相談所イノセント 心療内科医
内田 さやか
日本医科大学卒。東邦大学医療センター大森病院にて心身医学を学ぶ。
IT企業を中心とした複数企業の産業医を担当。
会員制のプライベートサロン「 SAHANA(サハナ)」運営。
困っている方のお話にじっくり耳を傾け、必要なサポートを本当に必要としているひとのもとに届けたいと考えています。心療内科医の立場から、科学的根拠も交えつつ、少しでも前向きに婚活ができるようなお手伝いができれば幸いです。
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