心療内科医監修「男性が苦手で好きになれない」の原因と対策
結婚相談所イノセント
心療内科医
こんにちは!心療内科医の内田さやかです。
結婚相談所イノセントの坂田代表より、「男性が苦手で、好きになれない」と悩む会員さんにどうアドバイスをしたらいいか、とご相談をいただき、今回お話をさせていただくことになりました。
このような過去の体験などが関係してくる話は心療内科の専門分野でもありますので、お悩みの方の役に立つお話ができるかと思います。
ぜひ、最後までご覧いただければ幸いです。
過去の経験から「過度の一般化」をしている
診療にも来られますよ。
そういう何かしらトラウマ的な体験があると、本当は目の前のその人との関係であるはずが、男性自体が生理的に受け付けない、嫌い、苦手、という認識に発展してしまうことがあります。
「どういう風に事実を捉えるか」という認知の問題で、1エピソードのことなのにそれを一般化しやすいという人がいるんです。
特に、さっきも言ったようにトラウマ体験がある人は、認知の段階で過度の一般化を起こして、男性全体が嫌い、怖い、となってしまうことがあります。
さきほどの「認知」というところで言うと、思い込みとか拡大解釈とかは近いかもしれません。
一番しっくり来るのは「過度の一般化」です。
目の前の人が当てはまるか考えてみる
あと、男性が嫌いという前提を持っている人は、相手の良いところよりも問題点に目が行っちゃったり、気になるところや嫌いなところばかり見てしまう傾向にあるので、
「相手の良いところを積極的に探してみる」というのは対処法のひとつだと思います。
相手を減点法で見てしまう人が多いんですよ。
そんなちょっとしたことで良いので、探してみてほしいです。
問題のすり替えをしていないか振り返る
「自分の恋愛が上手くいかない」「自信が持てない」ということを、「男性が苦手」という話に変換してしまっているんですよね。
本当はそもそも相手に好かれていないのに、それを認めたくなくて、自分が相手のことを好きじゃないんだって言っちゃう、というのも同じですね。
自分に問題があることを認めたくないというか、好かれていない本当の原因から目を背けているのだと思います。
今の自分を見たくなくて、自分への評価も受け付けなくて…シャッターを降ろしていますよね。
人に指摘されて気づくことはあると思いますが、プライドが高いと指摘されて逆に反発しちゃう人もいると思います。
よく「男性が苦手」と言ってしまっている人は、「本当は自分が好かれていないことが怖いんじゃないのか?」と自分に問うてみると、自分の本音が見えてくるかもしれないですね。
問題の回避をしている
これって矛盾しているように思うのですが、どういう感情なんでしょうか?
もしくは、「結婚したい」「恋人がほしい」という感情の下に、もっと大きな自分の希望があるのかもしれない。
そもそも結婚でその本当の望みが叶うのか怪しいので、結婚に舵が切れなかったり、モチベーションがわかなかったりするんですよね。
「~ねばならない」という「べき思考」になっているんですよね。
「べき思考」になりやすい社会背景もありますよね。
こうすべき、結婚すべき、と囚われていて、どんどん本当の自分の気持ちから逸れてしまっているかもしれない。
でも「本当にそれでいいんだっけ?」と改めて考えたほうが、後悔はないんじゃないかなと思います。
結婚相談所としては残念ですけど、その人にとっては前向きな退会なので、とても良いことですよね。
性格の影響もある
警戒心が強いというか…対人嫌悪って言葉があって、人を嫌と思う気持ちなんですけど、不安気質や神経質の人が出やすい感情で。
要するにいろいろ気になっちゃうんですよ。外見やマナー、間とか空気とか、自分との不一致をネガティブに捉えちゃうんです。
「不一致が嫌だ」ってなると、どんどん関わるのが嫌になったり、無感心のほうが安全と思って距離を取ろうとしたり、ということがあります。
どういう違いがあって、どういう特徴で、何が好きで、何が嫌いで…って全部確認しないと心配なので、好きになるまでに時間がかかっちゃうんだと思います。
「なんで嫌いなのか?」を考えてみる
過去の経験からなのか、自分の認知の特徴なのか、性格なのか、LGBTなのか…原因は人によって違うので、そこから確認が必要なのかなと思います。
男性とコミュニケーションを取って恋人を持ちたいと思うのか、やっぱり必要じゃなかったと思うのか、だと思います。
あとは結婚相談所であればカウンセラーに壁打ち台になってもらって、言語化する作業を手伝ってもらったり。
解決策を提示しなくても、相談を聞くだけですっきりされる会員さんもいらっしゃいます。
まとめ
「男性が嫌いで好きになれない」という人は、何が原因で嫌いなのか、まずはその背景を考える必要があります。
過去の嫌な経験から過度の一般化をしていないか、問題の回避やすれ替えをしていないか、相手のすべてを知らないと不安を感じるという性格ではないか、一度自分に問うてみましょう。
それに気づけたなら、これからどういう人生にしていきたいか、そこに結婚は絶対に必要なのか、という点を考えてみると良いと思います。
一人で難しければ、結婚相談所のカウンセラーや、信頼できる友人や家族に話してみるのもおすすめです。
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結婚相談所イノセント 心療内科医
内田 さやか
日本医科大学卒。東邦大学医療センター大森病院にて心身医学を学ぶ。
IT企業を中心とした複数企業の産業医を担当。
会員制のプライベートサロン「 SAHANA(サハナ)」運営。
困っている方のお話にじっくり耳を傾け、必要なサポートを本当に必要としているひとのもとに届けたいと考えています。心療内科医の立場から、科学的根拠も交えつつ、少しでも前向きに婚活ができるようなお手伝いができれば幸いです。
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